まもなく春本番を迎えようとしている今日この頃。
今日のお題に入る前に、皆さんに問題です。
春になると色とりどりの花が咲きます。
そんな春の花の中で、何色の花が多いと思いますか?
1 白色
2 ピンク
3 黄色
正解は………
黄色 でした。
今日のお題は、なぜ春には黄色の花が多いのかについてです。
春になり暖かくなるにつれて、色とりどりの花が咲き始めます。
本格的な春の到来を、楽しみに待っている方も多いかもしれませんね。
ところで、早春から春の盛りにかけて咲く花には、黄色の花が多いと感じたことはありませんか?
今回は「花の色は何のためにあるのか」「春の花に黄色が多い理由」についてのお話しです。
たんぽぽ
多くの種子植物は種子を形成して次世代の繁殖に備えますが、そのため受粉が必要となりますが、さまざまな受粉の方法があります。
結論から言えば花の色は、昆虫を惹きつけるための生き残り戦略の一つなんだそうです。
種子植物を受粉の方法で分けると、次のような方法があります。
①虫媒花
昆虫を仲立ちとして受粉を行う花たちで.昆虫を惹きつけるため、香りの良さ、蜜の多さ、花の色で虫達を集めます。
②風媒花
風を仲立ちとして受粉を行う花たちで、ピンポイントではなく広範に花粉を飛ばして受粉させ、多くは香りも蜜も持たず、色が目立たない植物です。
菜の花
③鳥媒花
虫媒花と同じですが鳥に仲立ちをしてもらう方法で、外国にはハチドリによる受粉が多く見られますが、日本にはハチドリがいないので、鳥媒花自体が多くはありません。
④水媒花
風媒花と同じですが、花粉を水の流れに乗せて受粉させるやり方です。
この中で多いのは虫媒花になります。
そのため、昆虫が花粉を運んでくれるかどうかが子孫繁栄の鍵になり、虫媒花の花たちにとって、花の色は人間の鑑賞のためではなく、昆虫を引き寄せるためにあるわけです。
早春から春にかけて黄色の花が多い理由は、まだ色彩に乏しい山野で、黄色が目立つ色だからであり、また、早春からいち早く活動を始める昆虫にはアブやハエの仲間が多く、これらは黄色い色に敏感だと言われています。
黄色の花には菜の花、ミモザ、タンポポ、ヤマブキ、スイセン、レンギョウなどがあります。
※今日の蘊蓄
「卵」と「玉子」の違いが、卵は生の状態や生物学上で使われるのに対し、玉子は調理されたものや食材に使用するものを差します。
今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。