三色団子

今日は三色団子のお話。

鮮やかな色が目をひく三色団子は、春にぴったりのお菓子です?。

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「花より団子」と言う言葉がありますが、そもそもお花見に団子を食べるようになったのはいつからなのでしょうか?

 

時代は安土桃山まで遡り、天下の豊臣秀吉は桜が美しい季節に醍醐寺で大規模なお茶会を開きました。
そこには全国から銘菓が集められ、花を見ながらお菓子を楽しんだと言われています。

これをきっかけに、花見の際にはお菓子を食べるという習慣が広まりました。

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江戸時代には、庶民の間にもお花見文化が浸透しましたが、さすがに全国のお菓子を取り寄せてお花見、というのは難しいので、手軽な団子が一般的に食べられるようになったそうです。

 

三色団子といえば「ピンク・白・緑」ですが、この色にはそれぞれ意味があります。


ピンクは桜の咲く春、白は雪の降る冬、緑は葉が生い茂る夏を表しています。
なぜか秋だけがありませんが、そこには「秋がない=(食べ)飽きない」というダジャレの意味合いがあるようです。

 

また、別の説では全て春の色という見方もあります。
こちらの場合は、ピンクが桜、白は白酒、緑がよもぎとなっています。
春を象徴する桜や春の野草でもあるよもぎに加え、白酒というちょっと馴染みのないものが…。

白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のことをいいます。

白酒は、昔からひな祭りなどお祝いの席で飲まれていたもののようです。

 

そして、三色団子の順番は、桜が咲く順番を表していると言われています。

ピンクを桜のつぼみに見立て、白は満開時の桜の花、緑は散った後の葉桜の様子だそうです。

ちなみに、三色団子の並びは、早春の景色を表しているという説もあります。

ピンクは春の太陽、白は名残雪、緑は雪の下に芽吹く新芽と言われています。

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まもなく4月。

早く暖かくなるといいですね。

 

今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。