交通違反

警察庁は2023年3月、「令和4年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」と題した文書を公表し、2022年中の交通事故の状況や交通違反の検挙件数などについて明らかにしました。

f:id:norihjro:20230317145219j:image

もっとも件数が多かったのは「一時不停止」の違反で146万6131件でした。

2021年と比較すると12万2497件減少しているものの、1日あたりに換算すると4000件以上も検挙されていることになります。

また、警察庁の「原付以上運転者(第1当事者)の法令違反別死亡事故件数の推移」という資料では、2022年中に一時不停止が原因となった死亡事故が60件発生していると明らかになっています。

f:id:norihjro:20230317145508j:image

一時停止の道路標識は左右の見通しが悪い交差点に設置されることが多く、きちんと停止して安全確認をしなければ、大事故につながるおそれがあり、一時停止に関しては「何秒止まらなければいけない」という明確な規定はないものの、法律の解釈上、クルマの車輪が完全に停止することが必要です。

ドライバー自身が止まったと思っていても、周りから見れば停止できていないケースも散見されるため、しっかり止まることを意識して運転しましょう!

 

2番目に取り締まり件数が多かったのは、「最高速度違反」で93万2260件でした。

こちらも一時不停止と同様に、2021年と比較して13万2558件減少しています。

最高速度違反については、超過した速度別に「時速50km以上」、「時速30km以上50km未満」、「時速25km以上30km未満」、「時速20km以上25km未満」、「時速15km以上20km未満」、「時速15km未満」と統計が6種類に区分されていますが、それぞれ件数が減少する中で「時速50km以上」の区分だけは2021年から290件増加し、1万2396件でした。

f:id:norihjro:20230317145236p:image

最近では持ち運びが可能な移動式のオービスによる取り締まりもおこなわれており、狭い生活道路においてもスピードを出し過ぎないことが重要ですし、万が一の子供の飛び出しにも対応できるようスピードは控えめに。

 

3番目に多いのは69万8533件の「放置違反金納付命令件数」であり、昨年3番目だった「通行禁止違反」の69万7682件をわずかに上回る結果となりました。

放置駐車違反をしたドライバーが警察に出頭せずにいるとクルマの使用者に対して放置違反金の納付を求められますが、それでも使用者が納付に応じなかった場合には放置違反金の納付命令がおこなわれます。

この「放置違反金納付命令件数」も2021年と比べて5万7783件減少しているものの、依然として駐車違反が多くおこなわれている実態が浮き彫りになっているといえるでしょう。

f:id:norihjro:20230317145259p:image

違反を犯して反則金を払うのも、もったいないです。

注意して自動車の運転をするようにしたいものですね。

 

今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。