最近の投稿は桜の話題が多くなっていますが、
今日はサクランボのお話しです。
サクランボが桜の木になれば?と思った事はありませんか?
もしも桜の木にサクランボが実を付ければ嬉しいですよね。
しかし実際にはサクランボが実を付ける桜は、セイヨウミザクラと呼ばれる桜です。
観賞用の桜にも実がなることがありますが、小さな実で美味しくありません。
セイヨウミザクラが日本に入ってきたのは明治になってからのこと。
日本各地で栽培を試みますが、霜害や梅雨、台風などで失敗が続く中、山形県で成功しました。
月山や蔵王山という高い山に囲まれた盆地が多いため、梅雨期の降水量が少なく、台風の強風を免れるからです。
国内産サクランボの収穫量は約2万tですが、山形県はその7割を供給する一大生産地になっています。
現在でも4月下旬に花が咲くと、ミツバチにより受粉してもらい、自家不和合といって、同じ品種の花粉では実ができないため、近くに他の品種を受粉樹として植え、その花粉を受粉させるのそうです。
しかし、低温だったり風が強いとミツバチは飛ばないので人が「毛ばたき」と呼ばれる道具を使い手作業で受粉させています。
実がなったら、摘果(てきか)して残った実を大きく育て、実の色づきをよくするために葉を摘んだり、地面に反射シートを敷いたり、農薬を散布するなど大忙しの作業が続き、こうして6月初旬〜7月初旬にサクランボの収穫を迎えるのです。
サクランボの値段の高さが分かるような気がします。
赤い宝石とも呼ばれ、代表的な高級品種の佐藤錦は1粒200〜300円する物もあります。
桜の花の次はサクランボでしょうか。
今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。