今日は鯖缶を使って簡単に出来る生姜味のあら汁の作り方です。
値段が安く、どこでもすぐに手に入れることの出来る鯖缶ですが、鯖缶には多くの栄養素が含まれています。
・良質なタンパク質
魚はタンパク質源ですが、そのタンパク質の質がとても良質です。
サバのアミノ酸スコアはなんと100!アミノ酸スコアとは各アミノ酸が基準値に対して、どれくらいの割合で含まれているかを示すものです。
100が最大値ですので、サバはタンパク質を効率的に摂ることができるお魚といえます。
EPAとはエイコサペンタ塩酸、DHAはドコサヘキサエン酸のことです。
これらは青魚に多く含まれる「油」のことです。詳しく解説すると必須脂肪酸(n-3系脂肪酸)の一種です。
EPAとDHAの働きとしては、血液をサラサラにする・コレステロールや中性脂肪を下げる効果があります。
さらにDHAは脳や神経の機能を助け、脳を活性化させるはたらきがあります。
サバには多くのビタミンも含まれますが、中でもビタミンDが豊富です。
ビタミンDはカルシウムの吸収率を上げることで骨形成を促進させます。
丈夫な骨づくりにもサバは良いということですね。
缶詰だと加工されているし、何かが減っているのではないか? と思ってしまいます。
しかし、缶詰にすることで、アップする栄養がたくさんあるので紹介します。
サバ缶のサバは骨ごと食べることができるため、カルシウムを多く摂ることができます。サバ缶のカルシウムはなんと生のサバの約43倍!
サバ100g中に含まれるカルシウム(mg)
食品 100g中のカルシウム(mg)
サバ缶(液体は除く) 260mg
生のサバ 6mg
また、生のサバは焼く、煮るなどの調理過程でEPA、DHAが減少してしまいますが、サバ缶であれば調理過程での損失がなく、しっかりとサバの栄養を摂ることができます。
さらに、缶詰の汁にはサバのうま味や栄養が含まれているので、捨てずに一緒に食べると良いでしょう。
ただ、少し心配なのが塩分量です。
缶詰ですと保存や味付けをするために塩分量が多くなっています。
サバ100g中に含まれる塩分(g)
食品 100g中の塩分(g)
サバ水煮缶 0.9g
サバ味噌煮缶 1.1g
生のサバ 0.3g
特に味噌煮缶は非常に塩分量が多いです。
ちなみに缶詰は、だいたい1缶190g前後の物が多いようですので、味噌煮缶を1缶食べると2g程度も塩分を摂ることになります。
そのため、高血圧や心疾患、腎臓病など塩分に気を付けなければならない病態の方は、缶詰の常用は控え、なるべく生の魚を使用し、自分で調味料を使用し調整する方がよいでしょう。
味噌煮缶を使う場合は他の料理の塩分量に気を付けるなど配慮が必要です。
特に味噌煮缶を使う場合は他の料理の塩分量に気を付けるなど配慮が必要です。
缶詰を選ぶときも味噌煮缶ではなく、なるべく水煮缶を選ぶようにすると多少は良いでしょう。
また、秋~冬の脂ののったサバはEPA、DHAなどの脂肪酸は豊富ですが、その分「脂質」が多いということになります。
消化に気を付けなければいけない人(消化管術後・膵炎)はあまり多く食べる際は注意が必要です。
次は生姜の効能です。
健康効果が高く、スパイシーな風味を与えてくれる食材として、古くから親しまれている生姜。
生姜には、
1.糖尿病のリスクを下げることができる
2.生理痛を和らげる
3.抗炎症作用がある
4.胃の調子を整えることができる
5.つわりを和らげる
6.心臓病予防に効果的な可能性がある
7.がんのリスクを下げる可能性がある
8.減量の助けになる
等々、上記のような効能があります。
コロナ禍の中、身体に良く、安価な材料で美味しい料理を作ってみてください。
☆材料(2〜3人分)
鯖水煮缶 一缶
水 500cc
白だし 大1
味噌 大1
酒 大1
生姜(チューブ) 小1
ネギ 適量
◎作り方
1.鍋にさば缶を汁ごと入れ、白出汁と生姜を入れて水と酒を加え中火にかけます。
コトコトしてきたらネギを加え軽く混ぜます。
2.ネギに火が通り、しんなりしたら火を止め味噌を溶き入れたら出来上がり。
調味料は大体の量なので、お好みで調整して下さい。
生姜はお好みで。
※ネギを軽く焦げ目が付く程度で炒めるか焼いて加えると、一層美味しくなります。
ネギを炒めています。
今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。