今日は数珠についてのお話。
皆さんはもちろん数珠についてはご存知のことと思います。
仏式のお葬式に参列する時の、お焼香の際に手に数珠をかけたりして用いますし、仏壇へのお参りやお墓参り等で使用しますよね。
数珠(じゅず、ずず)は、穴が貫通した多くの小さい珠に糸を通し輪にした法具であり、珠の数は108珠が基本となっているそうです。
珠数と書くこともあれば、念珠、念誦(どちらも読み方は「ねんじゅ」)、誦数(ずず)などと呼ぶこともあります。
日本だけでなくチベット、中国、モンゴルなど各地で古くから使われており、日本でも民衆に広く用いられ、身に着けることによって仏様と自分を繋ぐ役割や、お守りとしても普及してきました。
数珠は基本的に左手で持つのがマナーといわれています。
その理由には諸説あり、例えば左手が仏様の清浄な世界を、右手が我々の住む不浄の世界を指しているという説で、左手に数珠をかけ両手を合わせることで、自分の不浄や煩悩を仏様が消してくれるというわけです。
数珠の持ち方としては、読経などを聞いている時や合掌していない時は左手に持ち、房を下に垂らすのがマナーになるそうです。
焼香などで歩く場合も、左手で持ち、房を下にします。
また合掌の際には、宗派によって異なる場合もありますが、基本的には左手にかけて右手を添えるか、合わせた両手に数珠をかけて、上から親指で軽く押さえるスタイルになるそうです。
数珠の珠の数が108と言えば、大晦日の除夜の鐘の数と同じですね。
除夜の鐘を突く回数の108回というのは人間の煩悩(ぼんのう)の数といわれています。
そして数珠の珠の数も修行の際に、108の煩悩を断ち切るという意味があります。
数珠の珠の数もそれになぞらえ、108個を1つずつ繰って数えながらお経や念仏を唱えてきたことから、念珠(ねんじゅ)と呼ばれることもあるそうです。
数珠の玉の数は、多いものでは1080個あるものもあるそうで、一方、少ないものでは54個、42個、27個、21個、14個といったものがあります。
各宗派の本式数珠以外だと数に決まりないそうです。
形状については、各宗派の本式念数珠だと厳密な決まりがあるということです。
春のお彼岸も過ぎ、次のお墓参りはお盆になると思います。
本日は数珠についてのお話でした。
今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。