冬になると毎日のように食べるみかん
みかんには、ビタミンC、β‐クリプトキサンチン、そしてペクチンが豊富です。
まずビタミンCですが、ビタミンCは肌の構成要素であるコラーゲン作りをサポートします。
また抗酸化作用があるので、シミやくすみの原因となる活性酸素を取り除く効果も期待できます。
ちなみに、みかんにはビタミンCは100g(大きめ1個)あたり32㎎含まれています。
成人男性の1日のビタミンC推奨摂取量は100㎎ので、大きめのみかん1個で推奨量の1/3量を補うことが可能になります。
次に、みかんのオレンジ色の色素成分であるβ‐クリプトキサンチンは、私たちの体を酸化による老化から守る抗酸化物質として働いてくれます。
ほかにも、β‐クリプトキサンチンは、体の中でビタミンAと同様の働きをしますので、皮膚を健やかに保つ働きがあるほか、骨の健康にも役立つことが分かっています。
そして、みかんは食物繊維のペクチンが豊富です。
ペクチンには、便通を良くする働きがあります。
そんなみかんの季節ももうすぐ終わりですね。
今日はみかんの皮の活用方について、少し自分なりに考えたことや調べたことをお話ししたいと思います。
先ずは、みかんの皮に関する蘊蓄を。
みかんの外側の厚い皮は、外果皮(フラベド)といい、この外果皮の表面にある小さな濃いオレンジ色の点々は、油胞と呼びます。
この外果皮の色が濃く、張りとつやがあり、油胞の点々が細かいものが、おいしいみかんといわれているそうです。
次に、外側のオレンジ色の厚い皮の裏にあたる白い皮が、中果皮(アルベド)と呼ばれるものです。
この表面にある白い筋には、栄養があると聞いたことがあるかもしれませんが、それはここが維管束と呼ばれる、栄養を運ぶ通路だからです。
房に残っていると、食感が苦手で取ってしまう方もいると思いますが、栄養が豊富なのでできれば食べたいところですね。
そして、房になっている袋状の薄い皮がじょうのう、その中の無数の小さな果肉の粒が砂じょう、または砂のうと呼ばれるものです。
じょうのうが薄いほど食味が良くなり、房の数が多いものほどおいしいみかんだといわれています。
さて、本題に戻ります。
今回はみかんの皮パウダーを作りたいと思います。
家にあるみかんの皮。
皮についているワックス等を落とします。
また、皮には苦味成分が非常に多く含まれています。
茹でこぼしをするのは、過剰な苦味成分をお湯に溶かし除去して、”程よいかすかなほろ苦さ”に抑える為の作業になります。
鍋に水を入れて火にかけ
熱湯で2〜3分煮ます。
煮終わったみかんの皮をザルにあけ、パウダーにしやすいように乾燥させます。
関東地方に住んでいるのなら、天日干しで乾燥することもできますが、此処は新潟県!
この時期の新潟県は、太陽は長期出張中なので不在なので、天日干しは無理。
そこで登場するのが食品乾燥機。
みかんの皮を皿に乗せて
食品乾燥機にセット
温度設定は55°で乾燥します。
数時間後、八割方乾燥が終わった状態です。
この状態で1回ミルサーで細かくします。
完全に乾燥させるとミルサーに負担がかかるためです。
(業務用のミルサーの場合は違いますが。)
次の作業はミルサーにかけて粉末にしたいと思います。
粉末になった皮をカビが発生しないように再度、食品乾燥機にかけ完全に乾燥させます。
乾燥を終えた皮
2度目の乾燥が終わったら、再度ミルサーで細かくします。
2度目のミルサーが終わった状態。
1度目より細かくなっています。
容器に入れて保存します。
今回はみかんの皮を粉末にするまでをお話ししました。
次回はその活用方について、お話ししたいと思います。
今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。