彼岸花

秋の気配がめっきりと色濃くなって来ました。

秋のお彼岸です。

今日はこの季節にぴったりの花の紹介です。

 

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先日咲いた黄色の花。

黄色の彼岸花として多く見られるのは「ショウキズイセン」と呼ばれるヒガンバナ科の花です。

 

彼岸花ヒガンバナ)」は、秋の彼岸の頃に開花することにちなんだ名前です。毒のあるこの植物を食べた後には「彼岸」=「あの世(死)」しかない、ということに由来するという説もあるようです。

 

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この株は赤い花です。

 

彼岸花は別名が多いことで知られています。

その数、なんと1000以上とも……
一番多く耳にするのは「曼珠沙華マンジュシャゲ)」は良く聞きますよね。

 

若い人は分からないと思いますが、

昔、山口百恵(三浦百恵)さんが曼珠沙華という歌を唄っていました。

 

法華経などの仏典に由来し、梵語で「紅色の花」を意味すると言われています。

その他、仏具の天蓋に似ていることから「天蓋花(テンガイバナ)」、学名の「Lycoris radiata(リコリスラジアータ)」から「リコリス」などの別名もあります。
「彼岸」=「あの世(死)」から不吉な言葉をイメージする別名がたくさんあります。
例えば、死人花(シビトバナ)、地獄花(ジゴクバナ)、幽霊花(ユウレイバナ)、剃刀花(カミソリバナ)、狐花(キツネバナ)、捨子花(ステゴバナ)、毒花(ドクバナ)、雷花(カミナリバナ)、痺れ花(シビレバナ)、葉見ず花見ず(ハミズハナミズ)。

 

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まだ小さな株です。


どの別名も良いイメージとは言えませんが、たくさんの別名があるということは、それだけ人々に親しまれてきた花ということではないでしょうか。
ちなみに「曼珠沙華」とはサンスクリット語で「天界に咲く花」「見る者の心を柔軟にする」という意味も。「赤い花」「天上の花」として、めでたい兆しとされることもあります。

彼岸花には花・茎・葉・球根、すべての部分に毒があります。中でも特に強い毒を持つのは球根の部分です。
植物に含まれるのは主にアルカロイドという毒。

その種類はとても多く、彼岸花には約20種類のアルカロイドが含まれています。
誤って食べてしまうと吐き気や下痢を起こし、重症の場合は中枢神経の麻痺を起こして死に至ることもあるので、注意が必要です。

 

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昨年咲いた時の彼岸花

 

昔は田圃の排水の法面に彼岸花を植え、ネズミやモグラが土に穴を開けるのを防いだという事もあるそうです。

 

おまけ

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家の外で育てているベゴニア

先日の台風による強風で鉢が倒れてしまい、枝が折れました。

そんな中で、根性のある植物を紹介します。

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折れた枝が地面に根を張り、花が咲いていました。

生命力の強さを感じます。

 

今日の一日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。