家で育てている、フミフローラです。
今日はサンセベリアの育て方の基本について、お話したいと思います。
空気清浄効果が高いとの触れ込みで一躍有名になり、丈夫さと育てやすさで人気のサンスベリアですが、一般的な観葉植物とは育て方が少々異なるため、育て方の違いが分からないと、元気がなくなって枯れてしまうことも...
そんなとき「水やりの方法をはっきり知りたい。」「どんな場所に置いたらいいの?」「茎が枯れて倒れてきた!どうしたらいい!?」といった悩みがでてきませんか?
サンスベリアは必ず日当たりの良い、明るい場所で育ててください。
もともと日光が大好きな植物なので、暗い場所では健全に育つことができません。
また耐陰性があるため、比較的暗い場所でも育てることができます。
ただし長期間置いていると、葉が軟弱で細長くなってしまう「徒長」をおこします。
そんなときは日光が入る部屋へ移動させレースのカーテン越しに1日に4~5時間ほどの日光浴をさせてください。
暗い日陰だと残念ながら健全な育成は見込めません。
どうしても暗い日陰に置きたいときは、1日4~5時間の日光浴をさせてください。
また4月~9月は屋外での育成が可能です。ただし、真夏時期の西日や直射日光が強烈に当たる所には置かないように。
サンスベリアは乾燥に強いため、2~3週間水やりを忘れたくらいでは何の問題もありません。
そう聞くと「水やりは簡単」と思いがちですが、サンスベリアを枯らす原因で最も多いのが「水やり」によるもの。
サンスベリアは水の与えすぎで根腐れをおこしやすく、簡単に枯れてしまいます。
枯らさないために必要なことは、水やりのタイミングを見極めること。
土が完全に乾いたら水を鉢底から出てくるまでたっぷりと与えます。
ここで勘違いしてはいけないのが「水が要らない植物だから水は少しで良いだろう…」と言う考え方。
水を与えるときはたっぷり与え、土が湿っている時は与えない!このメリハリをきっちりとつけましょう!!
また水やりの後、受け皿に水が溜まっている場合は、根や株自体が腐る原因ともなるので必ず捨てて下さい。
サンスベリアは10℃を下回ると生長が止まり5℃を下回ると枯れます。
サンスベリアは赤道に近い国の植物なので日本の夏の暑さにも十分耐えますが、寒さに弱い特徴を持っています。
最低気温が10℃以下になると生長がストップし水を吸いあげなくなります。
これは冬眠に入った状態です。
この時期に水を与えると、たとえ土が乾いていたとしても、根腐れをおこす可能性があります。
ここで気温と水やりのタイミングがとても大切になってきますので、季節ごとの管理方法を見てみましょう。
春~夏時期
春の最低気温が10℃を超え、鉢の中の土が完全に乾いていれば水やりを開始。そして土が乾いたことを確認して4・5日程明けて次の水やりをして下さい。
※夏場(梅雨時期)の湿気には注意すること。
秋
乾き具合を見ながら、土が乾いてからの日数間隔を1週間~10日明けて水やりをしてください。
冬期
最低気温が10℃を下回りだすと、暖かくなるまで水を一切断って下さい。
室内は暖房のおかげで最低気温が10℃を下回らず休眠に入らないこともあります。
そのような場合は2ヶ月に1度位は水やりをしてもかまいません。
植え替え
サンスベリアは2年に一度植え替えをすることで元気に育ちます。
鉢植えのサンスベリアは長い間植え替えないでいると、鉢内に根が密集して水はけが悪くなります。
また、酸素不足をおこして、株ごと枯れてきたり、土の中の栄養素が不足して葉の色が悪くなってしまいます。
そのためサンスベリアは2年に1回は植え替えをする必要があります。
植え替えは面倒な作業ですが、サンスベリアを長く楽しむためにぜひ覚えておいてください。
植え替えは5月~9月に行う
植え替えで一番重要なのは時期です。
それ以外の時期に植え替えるとサンスベリアは弱ってしまい、枯れることもあります。
適した時期を過ぎていれば、無理して植え替えをせず次の植え替え時期まで待ってください。
大きすぎる鉢はNG
ひと回りより大きな鉢に植えると、土の量に対して根の量が少ないので、吸い上げる水の量が少なくなり、鉢土がなかなか乾きません。そのため根腐れを起こしてしまいます。
また根が鉢壁になかなかぶつからないため、あまり枝分かれせず、根の量が少ない弱々しい株になってしまうからです。
こういった理由から一回り大きい鉢に植え替えることを基本にしてください。
植え替えをした直後のサンスベリアは、人間でいうと手術が終了したばかりの状態でとても弱っています。
できるだけ直射日光は避け、一週間ほど風の当たらないレースのカーテン越しの明るい日陰に置きます。
根が水を吸えない状態ですので根腐れしやすくなっています。水は土が乾いてから与える程度にしてください。
その代り、こまめに葉水を与えてください。
以上、サンセベリアの育て方の基本でした。
今日の1日が、皆さんにとりまして、最良の日となりますように。